聖家族教会
スペインに行くなら、まずは、セビージャ、グラナダ、トレドなどの、
アンダルシア地方を攻めるのが、正道です。
アンダルシア地方は、日本で言えば、京都といったところで、
フラメンコ、闘牛などは、ここが本場です。
バルセロナは、さしずめ神戸といったところでしょうか?
19世紀の産業革命で豊かになった街で、
その街づくりや建築物が見どころです。
近代的で、ファッショナブルで、ポップな建築物は、
遊びごころ満載で、テーマパークを思わせるほどです。
その中でも、目玉中の目玉が、サグラダファミリアです。
実物は、やはりすごいですよ。
ベルサイユ宮殿やノートルダム寺院など、
世界には想像を越えた建築物は、いくらでもあると思います。
でも、サグラダのすごいのは、「いまだ建築中」ってことです。
観光地だと思っていたのに、中にセメント工場ありいの、
彫刻作業場がありいので、ヘルメットが似合う教会なのです。
観光客のみなさん、作業の邪魔しないでね、ってかんじです。
ガウディーが死んで100年もたっているのに、
まだ50%しかできてないそうです。
私が死ぬまでに、とうてい完成しないらしいのです。
ちょっと、熊谷組か竹中工務店に頼んで、
もっと早くしてもらおうよ、って思うんですけどねえ。
この建造物、とん挫していたわけではなくて、
歴史と共に、これでも少しずつ出来上がっていっています。
もう、何人もの人が、この建築に身を捧げて、亡くなっているのです。
その事実や資料が、胸を打つんですよ。
自分の小ささや、人生のはかなさを思わずにはいれなくなってしまいます。
また、その完成図や模型を見ると、完成した時のすばらしさが想像できて、
胸をこみあげてくるものがあります。
私が死んで何十年もしてから、この建物が出来、
ここでお祈りする人達は、どれほど癒され、壮大な気持ちになれるだろうか。。
と、想像すると、わくわくしてくるのです。
私のいない未来に存在する人々よ、ここへ来てやすらかになれ。
そんな想いに包まれるサグラダファミリアでした。
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